
高麗人参の原産国は、中国や朝鮮半島です。 18世紀に始めて栽培されて以来、日本でも、高麗人参が栽培されるようになりました。
日本産の高麗人参は、オタネニンジンなどと呼ばれています。 日本での高麗人参の栽培地は、福島県会津地方、長野県東部地方、島根県の大根島などが、高麗人参の産地です。 高麗人参が出来上がるまで、5~10年はかかります。 そのために、とても貴重なものとして、扱われています。 土作りから始まって、収穫するまで、約5~9年かかります。
高麗人参の栽培は、最初の土の状態が大事です。 最初の土の状態が悪いと、高麗人参が育たないか、育っても根が腐ってきます。 土の中にある栄養分を全部、吸い取ってしまうので、化学肥料などは,使われていません。 肥料は、トウモロコシやソルガムなどの作物で、新鮮な、青い刈り取ったものが使われます。
土作りが済みますと、今度は、種まきです。 高麗人参を育てる場所ですが、直射日光が当たらないところを選びます。 かといって、全く、日陰になるようなところだとだめで、朝日のように弱い光が浴びることができるようなところです。
そうして、種まきが終わると、4年目に、やっと実り、その年の7~8月ころ、赤い実がなります。 収穫できるまでの期間が長く、台風など、環境による被害、害虫による被害にも注意する必要があります。
高麗人参が育つ環境が崩れてしまうと、途中で育たなくなってしまいます。 高麗人参が収穫できるまで、大変な手間がかかります。
高麗人参を収穫した後も、手間がかかります。 高麗人参を刈り取った土は10年間くらい、寝かせなければいけません。 高麗人参が、土の中の栄養分を全部、吸い取ってしまっているので、自然の力で、栄養分をとりもどさせるためです。
この土を寝かせる期間を入れると、高麗人参の栽培に約20年もかかります。 高麗人参ができるまで、とてもは、長い期間がかかっています。 高麗人参が、ひとつの土地で栽培できるのは、栽培した人に限り、たった一度きりだといわれています。