
滋養強壮剤・不老長寿の薬として有名な高麗人参なのですが、効果・効能についての、科学的な研究は、長い間行われませんでした。
高麗人参の有効成分について、初めて研究されたのが19世紀に入ってからでした。 有効成分は、サポニンと呼ばれている成分です。
最初に、サポニンについて研究されたのが19世紀の半ばでした。 ガリックという学者によって、研究され、はじめはパナキロンと呼ばれていました。 今ではサポニンと呼ばれています。
サポニンという物質が、高麗人参の有効成分です。 サポニンは、水に溶けにくく、泡が立つ物質が入っている成分のことです。
もっとも身近で、わかりやすい例を上げますと、キッチンにある洗剤がそうです。 洗剤の中には、起泡性のあるサポニンが利用されています。
今は、医薬品としても優れた効果があるとわかり、研究されるようになりました。
高麗人参の成分の化学構造が明らかになってからは、高麗人参の有効成分・サポニンの研究も行われるようになりました。
化学構造式がわかったサポニンの成分だけでも13種類もあります。 そのほかにも、わずかの量のサポニンが存在していることがわかりました。
サポニン全体、からだの中での効果は、副腎皮質ホルモンの分泌が促進され、ストレスに対しての抵抗感が強化されます。
まだ、骨髄のDNAの合成が促進すると、白血球が増えます。
それぞれのサポニンの作用としては、血清蛋白質の合成が促進します。 解熱・疲労回復促進などに有効に働きます。
高麗人参の有効成分サポニンは、とても薬効が高く、インスリン合成が活性化するので、糖尿病の症状緩和や動脈硬化に効果的で、滋養強壮などに優れています。
また、血圧を高める作用があり、低血圧の治療にも効果的です。 高麗人参の有効成分サポニンは、高麗人参の根っこに多く含まれています。
サポニンは、自律神経を整える作用もあるので、更年期症状を和らげるのに役立ちます。 また、免疫力が強化され、風邪の予防にも役立ちます。