
高麗人参といえば、韓国にだけで栽培されているものと思っていましたが、中国や、西洋の各地でも栽培されています。
高麗人参の原産国は、中国・朝鮮半島です。 北部の寒い地域です。 気候が適しているのであれば、どこの土地でも栽培できます。 実際に、世界各地で、高麗人参が、栽培されています。 たとえば、韓国、中国、日本、アメリカ北部やカナダ、ロシアなど。
高麗人参は、あまり暑くなく、極端に寒くなく、水はけがいいところで栽培されるのが適しています。 特に、漢方薬に使われる高麗人参の根の形は、土の質と水分のバランスが決め手となります。 たとえ、干ばつがおこったとしても、必要な水分量が土壌にあれば、高麗人参を栽培することができます。
梅雨でもあまり湿気を含まない、通気性がいいところなら、高麗人参は栽培できます。 高麗人参の栽培に適した土壌の水分量は、土壌中半分くらいの50%が最適です。 これらの条件を満たす地域は、世界中では、限定されています。 朝鮮半島や日本では、山間部の傾斜地です。 水はけのいい土地です。
世界でも、最高品質の高麗人参ができるのが、韓国の開城(ケソン)というところです。 ケソンは、朝鮮半島で、初めて、統一国家ができたころで、昔からずっと、政治・経済・文化の中心都市でした。 街からは、ソウルの山々が、見渡せます。 当時、高麗の首都・ケソンで活躍していた商人は、全国的な組織網を展開していました。
朝鮮時代の勢力を保ちつつ、高麗人参の栽培に力を入れ、対外貿易の主導権を握りました。
そして莫大な利益を築き上げました。
当時の高麗人参は、とても価値があり、朝鮮の経済発展に大きく貢献していました。高麗人参の需要が満たされるのに何年もかかりました。 昔、高麗人参が栽培される地域は。 韓国、中国などアジアの国に限定されていましたが、今でこそ、世界中の土地で栽培されるようになりました。
それに伴って、高麗人参の価格は下がり、手に入れられやすくなりました。